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"エコグリーンシオカワ通信(No.7)"

(2002.6号)

"愛"と"感謝"

巻頭言

「誰かを愛する」ということがあると思いますが、これは特定の人や物に向ける思いです。
これを私は"愛"とは呼びません。私はこれを"愛情"と呼びます。
では本当の"愛"とは何か。それは特定の人・物等に限定されない思いととらえます。
ではその思いとはどんなものなのか。 *"愛情"はその奥に独占欲のようなものがつきまとっている。

"愛"とか"愛情"とかの思いを別の表現で言い表すと、"思いやり"となるでしょうか。
では"思いやり"とは何ですか?「相手のことを親身に思うこと」でしようか。
これらを一言で言い表すとしたら、私は「自分と同一と思うこと」と言います。
少し難しく言うと「意識レベルでの一体化」とでも言いましょうか。

例えば、自分が産んだ子どもは、自分の分身として同一視しますよね。
これを子どもへの"愛情"ととらえますよね。
もし全てを自分と同一のものととらえることができたら、それが"愛"そのものでは。
だからほとんどの人は"愛"を体現できていないと思います。
過去において、それを体現できた人は、最近の方では「マザーテレサ」でしょうか。
では、"感謝"とはなんでしょうか?
私は、「自分に起きてくる出来事を受け入れる最上位の意識のこと」と考えます。
自分にとっていやなことも、よいと思えることも全て有難く受け入れる気持ち
でもこれができず、恨んだり、憎んだり、後悔したり。

でも起きてしまったことは、もうどうしようもないですよね。
だったらそのまま受け入れた方が楽なんでよ。過去の出来事は変えられませんから。
でも、意識の持ち方は、いくらでも変えられます。



そして、"愛"はこちらから発信する(与える)意識で、"感謝"は受信する(得る)意識では。
そして、"愛"は現在から未来に向ける意識で、"感謝"は現在から過去に向ける意識では。
そして、"愛"と"感謝"の意識が、充満した世界が、真の平和な世界では。
全てのものを同一視する意識を発信し、起きてくることを有難い意識で受信する。

こんな人たちでいっぱいになったら、環境破壊からくる『Xデー』は回避されるでしょう。

塩川 富士夫(しおがわ ふじお)



  梅雨の前の過ごしやすい気候の中、巷ではサッカー・ワールドカップの話題でにぎわっています。
  そんなスポーツ界とは別に、中国の日本総領事館で起きた、北朝鮮からの亡命者への対応についての
問題がメディアを通じて公にされました。この日本役人の他人事のような態度にみんな憤りを感じて色々と
批判していますが、実はあれが今の多くの日本人の意識状況を表しているのではないでしょうか?
  北朝鮮人と中国のことで、自分にはあまり関係ないことという態度がよく現れているように思います。
  自分に直接振り被ってこなければ、全て他人事なのではないでしょうか。
  南極の氷が解け出しても、日本のことではなく、南極のことという意識なのではないでしょうか。でも、い
つか日本のことになる日が来るかもしれません!


今回のテーマ:"脱経済"への道‘3’

  前回までは、集団的自給自足の基本的方向性に触れたところで終わりましたが、今回は具体的に どのようにして経済社会から抜け出していくかを述べたいと思います。

[ステップ1]
…まず地域通貨やエコマネーを流通させる組織を作る

  エコマネーは、1997年に「あたたかいお金」として加藤敏春さん(エコマネー提唱者)によって 提唱されて以来、100を越える地域(準備中を含む)で導入され、拡大しているそうです。
  ここでは、地域通貨やエコマネーについての説明は省きますが、まずは現在のお金での取引 以外の方法で労働を提供しあったり、物を流通しあったりすることを実践していきます。


[ステップ2]
…何か自給するものをそれぞれがつくっていく

  次に何でもいいですから、自分が自給していくものをつくっていきます。
  例えば、使えるあるいは借りられる土地があれば、そこに作物を栽培していくことでもいいで すし、裁縫が得意な人は服を作るのもいいでしょう。とにかく自分が得意とする分野のことや経験 してきたことを活かして、何か自給するものをつくっていきます。でもそういったものが全くなけ れば、新たに何か勉強しながら、自給品をつくる実践をしていきます。
  ここで重要なのが、これらのものを作る際に、それが環境破壊につながらないようにするという ことです。化学物質や周りの環境を害する技術を除外して作るよう心掛ける必要があります。
  そして、自給するものを徐々に増やしていきます。


[ステップ3]
…自給したものを物々交換または地域通貨やコエマネーで流通させる

  当然上記の2つから、他者との流通が生まれてきますが、この流通には、できだけエネルギー を消費させない方がいいわけですから、あまり遠くへ運ぶということは避けていくべきでしょう。
  ですから、ご近所付き合いのようなものです。自分が暮らしている地域やその周りに幾つかの 組織があれば、その分だけ加わる組織数が増えていってもよいでしょう。


[ステップ4]
…居住場所を自分たちで作っていく

  衣・食・住が全て自給できれば、ほとんどお金はいらなくなりますが、居住場所が結構問題に なると思います。私もそうですが、現在の日本人の多くは、賃貸住宅で家賃を払っているか、 持ち家をしていてもローンの返済をしているという方がほとんどであると思います。この住居 にかけるお金がなくなっていかないと"脱経済"とは言い難いでしょう。ホームレス生活を推奨 する訳にもいきません。
  ここに組織力を投入して(中には建築に詳しい人もいるでしょう)、みんなで共同してそれぞれ の家を建てていくというのが理想なのですが、実際の問題として土地はどうするか、建材はどうす るかということが出て来ます。とりあえず持ち家の方はローンが払い済めばいいでしょうが。 とにかく住居にお金がかからない生活に結びつけることが先決になります。
  ではどうしたらよいのか。結局資金が必要?"脱経済"のためにお金を稼ぐ?
  現在は経済社会の中にいて、そこから抜け出すのにもお金がかかるというのが現実なのかも しれません。ローンを全て払えるならとっくの昔に払っていると言うでしょう。経済が何とか なっている今のうちにできるウルトラC的(旧い?)裏技でもあればよいのですが。実は…。


[ステップ5]
…環境に調和した規模の小さい技術・道具・機械を導入してゼロ・エミッション化を図る

  ここまでで、衣・食・住を少しずつ自給レベルにもっていけるようになったとしたら、今度はでき れば文化的で快適な生活を環境破壊なしでしていきたいですよね。廃棄するゴミなどを循環させ る方法や、エネルギーもできるだけ環境に負荷を与えない形での自給にもっていくことが必要に なります。
  これらのことについては、常日頃から研究を重ね、情報入手にも積極的になり、より循環型生 活にしていくよう実践していくのみです。
  当然「エコグリーンシオカワ」ではこれらに関する情報入手から情報発信をどんどん行っていく つもりでいます。


[ステップ6]
…仲間をどんどん増やしていく

  当然参加する人が増えていけば、この自給組織としての得意とする分野が増えていくでしよう から、このなかで流通するもの(種類)や新技術が増えていきます。ですから人数をどんどん増 やしていき、お金に頼る生活の比率をできるだけ減らしていきます。 目標としては、あくまでもお金依存率"ゼロ"です。
  今や情報は色んな手段で発信できます。この実践状況を書き物にしたり、インターネットを使 ったり、口コミで広めたり、とにかくあらゆる手段を使って実践に加わる人を増やしていきます。
  そうして、別の多くの地域でも同様の組織ができていくことを期待したいですね。

*ステップ1〜6の順序にはあまりこだわる必要はないです。

{まとめ}

  もし現在のような経済優先の社会が続くかぎり環境破壊が止まらないと仮定し、経済破綻と社会破滅 がいつか来る可能性がほとんどであるとするなら。じっと手をこまねいて待っているより、積極的に別 の社会形成に向けて進んでいくことを選択した方がよいと思います。

  3回に渡り「"脱経済"への道」を探ってきたわけですが、前回の通信では「集団的自給自足」とあえて まとまって生活していくような表現をしました。しかし、日本のような土地柄ではこれを全国に広げるの は困難と思います。ですから必ずしも集団生活にこだわる必要はないと思います。要は環境破壊をしな い循環型社会になって行けばよいのですから、できるだけ多くの人がより多くの人と手をつないだ形の 自給自足生活ができればよいのではないかと考えます。

  ですから、今回のこの提案に名称をつけるとしたら、集団的ではなく、ネットワーク的と言った方が 適切かと思います。
  そこで、とりあえず私なりに考えた名称として、今回提案した自給自足的生活に向けた方法を
「ネット自給生活」と命名しておきたいと思います。


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