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"エコグリーンシオカワ通信(No.34)"

(2004.9号)

     
■巻頭言 “お金”


 たくさんのお金があれば何でも買えるし、色々な夢がかなう。
 いくらきれいごとを言っても、現状のお金経済社会では、お金がないと生活できない!
 会社を辞め、やいたいことをやっている人達でも、お金を安定的に稼ぐ手段を考える。
 利潤追求型の会社とは違うNPO法人でも、運営のためにはお金が必要。
 
 これほどまでに現在の地球人社会では、お金が必要不可欠なものになっている。
 しかし、実はこのお金が、多くの問題の原因にもなっている。
 戦争、争い、犯罪、自殺など様々な諸問題の原因を探っていくと、「お金のため」となる!?
 
 でも考えてみると、お金とは自然のものではなく、人間が作り出したものです。
 そして、この人間が便利になると思って作り出したもので、実は苦しんでいる。
 
 富を独り占めしているような人たちは、それを維持・発展させる策を常に考える。
 貧しい人たちは、何とかそこから抜け出したいと画策する。
 しかし、いつまでたっても「貧富の差の連鎖」が止まらない。
 人間が良いと思って作り出したお金経済社会とは、競争や争いから抜け出せない社会!?
 お金持ちが出来るということは、貧しい人が生まれるということ。
 つまり、今のお金経済社会の仕組みでは、貧富の差をなくすことは無理!
 
 そして、こんなに多くの人がお金に困っているのに、この社会を変えようとなしない
 貧しい人々は、苦しみの原因である、そのお金を多く得ることばかり考えている。
 ずうっとお金に苦しんできているのに、そのお金に頼ろうとする。
 何故?・・・
 
 苦しみや諸問題の原因のほとんどがお金にあるのなら、お金をなくせばいい。
 お金がいらない社会を作ることを考えればいい。
 少なくとも、人々が苦しむような、争いが起きるようなお金の仕組みを変えたらいい。
 

 でも、ほとんどの人は、そんなことは考えない。
 それが可能か不可能かを考える以前に、そのことを考えない。
 このお金の社会を永久に続けていこうと思っている。
 だから、老後もお金が入る年金制度が、将来も持続していかなければならないと考える。
 
 でも、お金は人間が作り出したものですから、人間が考え方を変えればなくせるはず!?
 お金に苦しまない、お金による貧富の差のない社会も人間が作り出せるはず!
 もしお金がない社会ができたら、生きるということの本質をみんなが考え出すのでは。
 そして、きっと環境破壊がなくなり、この地球上に真の世界平和がやってくるのでは。
 つまり、今のお金制度が、人間をおかしくしているのかもしれない!!
 

塩川 富士夫(しおがわ ふじお)






 とても暑かった8月が、アテネオリンピックが終わり、9月になりました。夏はいつ終わるのか、秋はいつから始まるのか? 何年か前のドラマ「Beach Boys」では、自分が決めるのだろうとのことでしたが・・・
 8月の後半から9月にかけて台風が多く来ますが、あまり直撃しないといいですね。 オリンピックのような世界的なスポーツ競技があった年は、何か大きな天災が起きるという話があるのですが、今年は、無事に終わってほしいものです。浅間山噴火大丈夫?富士山はまさか噴火しないだろうね!
 




     今回のテーマ:市民が広めるリサイクル活動 〜 取手市の「NPO緑の会」

 循環型社会の実現に向け、地域の実践活動から世界に広めるような取り組みが出来ないだろうかとずうっと考えているのですが、茨城県の取手市でまさにそれを実行している方々がいます。市の生ゴミを回収し、堆肥化し、野菜等の栽培に利用するという、資源循環の一つのモデル化を図っている「NPO緑の会」です。
 今回は、その生ゴミを堆肥化させている工場を訪問してきましたので、その活動の様子を報告したいと思います。



家庭の生ゴミを消却せず有機肥料にして10年

家庭の生ゴミを堆肥に変えるリサイクルに取り組んでいる取手市の「NPO緑の会」が、平成15年度地域づくり総務大臣賞・人と自然に優しい町づくり部門の表彰を受けました。これは、取手市のリサイクル・モデル事業にもなっていて、市からその運営を任されているものです。
 今年で活動10年目となり、理事長の「恒川敏江」さんと理事で旦那さんの「恒川芳克」さんが2人で始められ、現在はそのメンバーが17名になっているそうです。
 合い言葉は、「1000年後も、2000年後も、緑豊かな地球であってほしい」だそうです。

*生ゴミ堆肥化工場の様子


家庭での簡単な下処理にEMが使われている

毎週水曜日と土曜日に2台のトラックが、市内にあるおよそ100ヶ所のゴミステーションを回って家庭からの生ゴミを回収していて、その作業をシルバー人材のメンバーの方達が行っているようです。モデル事業のモニター家庭から出た生ゴミを回収するに当たり、家庭で簡単な下処理が施されているのですが、それは、農業、水の浄化、生ゴミの脱臭・堆肥化に効果があるEMを使います。実際には、EMを米糠や籾殻に混ぜて発酵させたEMボカシを生ゴミに振りかけて、ゴミバケツの中に土に戻る袋に入れて保管しておくのです。    

*生ゴミを回収するトラック
*EM:Effective Micro-organisms(有用微生物群)・・・有用な微生物を培養して混ぜ込ませたもの


850世帯余りが協力、毎月およそ8トンの生ゴミが堆肥化工場に

850世帯余りの月8トンの生ゴミを堆肥化させる作業は、
@土に帰るゴミ袋ごとゴミを細かく砕く。
A水分調整剤として、籾殻や出来かけの堆肥を混ぜ合わせる。
B風通しのよいメッシュの大きなカゴに入れ、3ヶ月ほど寝かせておく。
 こうしておけば、良質な堆肥の出来上がりだそうです。但し、ゴミの臭い消し、発酵のスムース化のために、自動散布装置で1時間毎にEM活性液を振りかけるようです。このEM活性液には、虫が嫌う「とうがらし」などのエキスが混ぜてあり、ハエもほとんど寄り付かないとのこと。
 約1ヶ月で生ゴミの形がなくなるそうです。そして、出来た堆肥は、モニター家庭、試験農場、会員などに配られるそうです。家庭菜園に利用する人も結構いて、おいしい野菜が出来ると評判だそうです。


*堆肥が入るメッシュカゴ
 


EMボカシ作りを知的障害者センターに発注

「NPO緑の会」では、取手市内の知的障害者センター「つつじ園」に発注して、月に400kgのEMボカシを作ってもらっているようです。
 この作業は全て手作業で、ボランティアではなく、こちらのみなさんの収入源になっており、これらの方々の社会参加の一役を担っていることになります。そして、このEMボカシは1ヶ月に1度「NPO緑の会」に納品され、モデル事業の協力家庭に配られるそうです。           

*EMボカシを作る「つつじ園」の方達


恒川夫妻で平成6年に2人で始めて・・・

漠然とのようですが、「このままの暮らし方で地球は大丈夫か?」と思っている時に、琉球大学の比嘉先生が書かれたEMに関する本に出会ったのがきっかけで、近所の人を集めて、EMでの生ゴミ処理についての説明会を行っているうちに賛同者が増加していったそうです。しかし自家処理出来ない家庭の人達のために、生ゴミ回収を始める気持ちになったそうで、最初は、ご夫妻2人で回収を始めたそうです。そして、協力家庭が240世帯になり、平成12年「EM緑の会」から取手市の助言でNPO法人になったようです。EM関連商品も扱い、会の運営にあてることにし、また特に、生ゴミからの堆肥を使った商品として、健康野菜ヤーコンのお茶なども栽培するようになったようです。そして、翌年取手市の勧めで、資源循環型社会実現の重要施策の一つとしてモデル事業になったとのことです。



市が7年間の実績を評価

市のゴミは、年間29,500トン、焼却に8億円かかっているそうです。可燃ゴミの約3割の生ゴミを身近なところで少しだけでも減量したいということで、7年間の実績が評価されて、取手市のモデル事業になったようです。
 このような活動のカギは、いかに地域の理解を深めるかと
いうこと。今後は、生ゴミ堆肥を使って、コメや野菜を作る循環型社会構築を目指したいそうです。また現在は、果物のイチゴ栽培にも成果が出ているようです。
 モデル事業は、あと2年で終了するようですが、今後の展望としては、「取手市全世帯の生ゴミが焼却されず、資源になるのが夢」と恒川理事長は語ります。

*生ゴミを回収するご夫妻


*循環型社会形成に向け、地域で色んなことにどんどん取り組んでいく時代が今後来るのではないか
 と思います。私も、この「NPO緑の会」の活動を参考にしながら、そろそろ何かカタチに見えるものを
 実践していきたいと考えています。




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