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"エコグリーンシオカワ通信(No.24)"

(2003.11号)

     
■巻頭言 "時間管理"から"時間デザイン"へ


 日常生活を大きく分けると、3つの時間に分かれると言われています。
 睡眠や食事など生存に必要な「生存時間」。生産活動などに従事する「労働時間」。
 そして、この2つを差し引いた残りが「余暇時間」。
 一般的に、この「余暇時間」は自分で自由に設計でき、「労働時間」は自由度が少ない。
 
 「労働時間」は、通常拘束時間で、特に雇われる側は、管理されている時間でしょうか。
 この「労働時間」も含め生涯の時間を「デザイン」する時間に出来ないでしょうか?
 
 現在は、労働時間についても一部、ある程度自由度がきく勤務形態に変わってきています。
 フレキシブルタイムや裁量労働、IT化進行による在宅やSOHO、モバイルという形態。
 しかし、仕事となると完全に自由という訳にはいかないでしょう。
 納期や期限に合わせたり、また打合せのために時間を相手に合わせたりなど。
 そして、工場の生産ラインのような仕事はいまだに、時間管理されています。
 
 では、どうしたら、もっとダイナミックに生涯の時間をデザインできるでしょうか?
 脱サラして、田舎で自給自足の生活を始めないと無理なことなのか?
 誰かに時間を管理・拘束されているという感覚から、フリーな感覚になれないものか?
 
 少なくとも、こう言えないでしょうか?
 仕事でも、遊びでも、ボランティア活動でも、全て自分の意志で決めること。
 そこに一つでも、「やらされている」という感覚があったならそれは管理・拘束。
 もし今していることにそんな感覚があるなら、そこから抜け出したらどうですか?

 
 毎日決まった時間に起き、決まった時間に働き、決まった時間に寝る。
 一週間の予定も、ほとんど決まっていて、カレンダーに沿って休日がくる。
 今日は何をしようかと考えるのは、休日の余暇時間についてのみ。
 あくせくと時間に追われて毎日働き、いつのまにか年をとり、いつしかリタイアする。
 そして、毎日が余暇時間ばかりになったのに、やることが何もない。
 ないと言うよりは、自分でやることを創造できない。
 出世やお金持ちになることを求めてきた生き方では、こんな一生ですか?



 あなたは、今本当にしたいことをしていますか?
 自分が本当にしたいことは何なのか、自分の心の声に耳を傾けてみないですか?

 何をしたくて生まれてきたのかを常に思考し、どう生涯時間を使うか「時間デザイン」を!

塩川 富士夫(しおがわ ふじお)






 11月9日(日)衆議院選挙が行われ、その結果をみると、やはり自民党中心で、あまり変わらないかとい う感想です。但し、民主党が躍進したことにより、自民党と民主党を中心にした2極化の流れが、今後より 明確になっていくようにもとれます。次回の参議院選挙でどうなるか?
 しかし毎回選挙をみていて思うのですが、勝者・敗者というものがここにもついてまわります。戦うとか、 他の候補や他の政党を酷評するようなことも多々あります。政治の世界は結局分離、ディベート合戦、奪 い合いの構図でずっと続いて行くものと思えます。全体の融合・調和・統一ということは、現在の政治では 考えられない気がします。権力の奪い合いのためのものと言えないでしょうか?
 未来の人類社会には、別のものが必要なのではないでしょうか。これが政治にあまり期待をしていないと 私が延べる理由です。
           






     今回のテーマ:"エコマネー"と"地域通貨"

 「エコマネーは、地域コミュニティを再構築するツールとして、
全国130箇所以上の地域でその取組みが展開されています。また、
エコマネーの活用などで生まれた地域の協働の関係をベースに、市民一人一人が「市民起業家」 となって、NPO、組合、会社などを設立し、コミュニティビジネスを立ち上げ、エコマネーと の相乗作用により真の意味での地域の再生と活性化を図ろうとするものです。」

 上記は、エコマネーを全国に推進するために活動をしている「NPO法人エコミュニティ・ネ ットワーク(事務局〒107-0062東京都港区南青山1−20−15−301 Tel:03-5786-3228 Fax: 03-3796-9686 E-mail:info@ecomoney.net URL:http://www.ecomoney.net)」がエコマネーについて 説明している文章です。でも、この説明だけでは具体的にどんなものか分からず、またマネーと いう言葉がつくことにより、あやしいお金ではないかと思う人もいるようで、この辺の誤解を解 くため、今回は、「エコマネー」とは何なのか、「地域通貨」との違いなどについて、私なりに 解説したいと思います。 … このような組織が全国でもっと拡大・活発化してほしいので



…「エコマネー」はお金ではない 

 エコマネーの提唱者である「加藤敏春氏(国際大学グルーバル・コミュニケーション・センタ ー教授)」は、「エコマネー」は、地域における環境、福祉、子育て、生涯学習などに関するコミ ュニティ活動、ボランティア活動を促進させるための21世紀の「新しいお金」と述べています。 この「新しいお金」という言葉でかえって分かりずらくなっているように思うのですが、マネー と言っても、通常のお金・マネーではありません。
 簡単に言うと、人の善意ある行為(ボランティア的行為)の交換をスムースに媒介させるため の、価値基準(媒介ツール)のようなものと私は言いたいです。本来ボランティア活動は、お金 にはなりませんし、困った人がいたから、ちょっと手助けをしてあげたという行為に対しては、 その場の感謝を言い表す言葉で済んでしまうか後で何らかのお礼をするということになるでしょ う。そういったことに対して、そのような行為がもっと積極的に行われるように、それら行為に 対しての価値をお金のような単位で表すものと言ったほうがピッタリくるように思います。



…具体的には

 例えば、畑の草取りを自分一人で行うのが大変な時に、半日手伝ってもらったという場合に、 その4時間分の草取り行為に対して4000エコマネー(1時間当たりの作業を1000エコマネーと 価値判断する)を相手に支払うということ。この場合の支払い方法は、そのエコマネー組織独自 の紙幣のようなものを作って行ってもいいでしょうし、ハガキのような用紙や、通帳・ノートと いったものへの記帳という形でもよいのです。そして、今度は、その4000エコマネーを使って、 その草取りをしてもらった人に対してでもいいし、関係ない第三者に対してでもいいから、パソ コンのデータ入力作業が得意な方に、それを4時間分してもらうということです。



…お金のように債権・債務が発生しない

 元々ボランティア活動ですから、4000エコマネーを持っているからといっても、自分がしても らいたい行為に対して、それを手助けしてくれる方が現われなければ使えません。この場合通常 のお金ならずうっとその価値を保持できますが(但し物価動向により価値は変動しますが)、エコ マネーの場合その組織の基準によりますが、1年くらいでクリアされ、使えなくしているところ もあります。つまり債権でもなければ、債務でもありません。またエコマネーは、どんどんその 組織で勝手に発行できるのです。単なる行為の交換の潤滑剤的存在に過ぎないのです。
 しかし、この基準が存在することにより、会員として登録している方なら誰とでも行為のやり 取りができるので、登録者が多いほどそのエコマネーを使って何かをしてもらえる、あるいは自 分が何かしてあげる可能性が高くなるという、ダイナミックなボランティア交換システムです。
 そして、この基準を存在させることにより、「お返し行為」や「手助け・サポ ートを依頼することに対する遠慮」をなくしていこうというものなのです。



…「地域通貨」は地域限定で使用できるお金

 エコマネーに対して地域通貨は、ある限定された地域のみで使えるお金・通貨です。ですから、 当然債権・債務というものが発生します。但し、その国全体や世界に通じる通貨ではないので、 その地域に所在し、その組織に加盟している人たちで自由に仕組みを作ることができるものです。 現在のお金は使わないで貯めておくことにより、利子が付いたり、人に貸すことにより利息が付 いたりしますが、地域通貨の場合は、逆に貯めておくと目減りしていくというような仕組みにす ることも可能です。こうすると、どんどん使わざるを得なくなるので、その地域経済は活発化し ていくことにもなるでしょう。
 また、エコマネーは、どちらかと言うと作業や指導というような行為に対する基準ですが、地 域通貨の場合は、物の媒介にも利用し易いです。また、地域の商店街の活性化などにも貢献でき ると考え易く、エコネマーよりは、使用範囲が拡大していく可能性を感じます。
 但し、諸税の扱いをどうするかなど、国や地域行政との調整が課題になるでしょう。



…「エコマネー」と「地域通貨」をミックスした基準を!

 私は、いつの日かこの地球人の世界で、現在のお金がなくなる日がくるだろうと思っています。 そしてその日が来た時、所有というものがなくなり、奪い合いというものがなくなり、殺し合っ たり、傷つけ合ったりするような行為がなくなると思っています。つまり、現在のお金のなくな った世界になることにより、人間本来の本質的な生活が始まると思っています。「お金のため」と いう行為がなくなると、全ての人が生きる本質に気付くだろうと思っています。ですから、「地域 通貨」や「エコマネー」がそのためのツールとなっていくのではないだろうかと思っています。
 但し、お金のない世の中=過去の世界ということではありません。現在のお金というとらわれ から開放された、それを経験してきたが故に達する過去にない新世界になるだろうと思います。
 ですから、そこに達するまでの間は、物々交換や行為の交換のために媒介となる基準が過渡期 として必要で、そのためには、「地域通貨」と「エコマネー」という枠組みを外した、それらのよ いところをミックスした基準が求められてくるのではないでしょうか。エコマネーで物も流通さ せ、それに対する債権・債務が発生しないということになっていくのではないかと。つまり、エ コマネーを支払い続けているのに、一年後には、それがクリアされてしまうというようなこと。



…「エコマネー」や「地域通貨」の組織に加盟またはそれら組織を新たに作っていく!

 「エコマネー」や「地域通貨」がどんなものかは、それを実際に使ってみなければ、経験して みなければ分からないはずです。あなたのそばにその組織があれば入ってみて、使ってみたらど うでしょうか。そばにそれら組織がないなら、自分達で作っていくことを考えてみてはどうでし ょう。現在の冷たいお金に頼りきった生活から、あたたかい信頼に基づく生活を求めては!




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