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"エコグリーンシオカワ通信(No.21)"

(2003.8号)

     
■巻頭言 死語にしたい言葉


 色々なことが現実に起きる時、「まず言葉ありき」という思いが巡ります。 
 起きる現象は、そういう言葉があるからではないかということなのですが。
 逆に、その言葉がなければ、その現象は起こり得ないのではないか?
 そう、言葉がなければ、その行為がどんなことか思い浮ばないでしょう。
                          
 このような思いから、なくしていきたい「死後にしたい言葉」を考えました。
 あなたは、どんな言葉を死語にしたいですか?

 私が死後にしたい言葉 … 思いつくままに

 ・「戦争」「争い」など … この世から永遠になくしたいですね。
 ・「殺人」「殺害」など … 人が人を傷つけるようなことがない社会に。
 ・「武力」「武器」など … 破壊兵器の製造やその使用を永久に放棄へ。
 ◇これら以外に「軍備」など、書いたり、言ったりするだけでも寒々する言葉ですね。

 ・「悩み」「迷い」など … 「思考」「思慮」などの言葉を使えばいいのでは。
 ◇同じことをしていても、言葉の使い方次第でネガティブorポジティブな印象に。

 ・「競争」「勝敗」「優劣」など … 「ナンバーワン」から「オンリーワン」へ。
 ◇競い合うことから、みんなと調和していくことを、存在や考えを互いに尊重して。

 ・「悪」など … そもそも「善・悪」は、人が決めていること。
 ◇自然界には元々善も悪もなく、勝手に人間が区分けしているだけのようで。

 ・「盗み」「略奪」「犯罪」など … やったことが全て自分に帰って来るのですが。
 ◇お金社会がなくなり、所有ということがなくなれば、自然になくなるでしょうが。

 ・「憎む」「妬(ねた)む」「僻(ひが)む」など … 全て自己中心的な思いが作る感情でしょうか。
 ◇相手のことを自分のことのように思えたら、こんな感情はなくなるのでしょうが。

 ・「健康食品」「自然食品」など … 食品って、本来は全てこういうもののはず。
 ◇体に良くない物が食品となっているために、生まれてしまった言葉では。

 どうしたら、死語にできるのでしょうか!
 それをなくす!その行為をしない!そしてみんながその言葉を使わないようにする!

 あなたならどんな言葉を「死語」にしたいですか?

 みんなが欲しがる、しかし災いの元でもある「お金」も「死語」にしたいのですが … 。

塩川 富士夫(しおがわ ふじお)






 8月は日本では1年の中で最も暑い時期です。しかも日本は湿気が多く、余計に暑く感じられます。
 そんな中でも、ビジネス社会で男性の方たちは、背広やネクタイを手放しません。何故か背広を脱ぐこと が恥ずかしいことになっています。節電と言いながら、背広を着ていられる温度まで部屋を冷房します。で すから炎天下の外を歩く時も背広を持ち歩いています。自然の状態に逆らうかのように!
 でも今年の国会で、節電ために背広を脱いで議論するようなことを小泉首相が言っていました。国会議 員が率先してシャツだけで仕事をしだしたら、日本の夏も「脱背広&ネクタイ」の到来になるともう10年も 前に思っていたのですが…。洋服メーカーなどは反対でしょう…。お金のために本質が見えなくなる!
           






     今回のテーマ:遺伝子組み替え作物  〜 必要なことなのか?安全なのか?

 遺伝子組み替え作物のことで、私の住んでいる茨城県南では賑やかなことになっています。7 月23日(水)に谷和原村で、その作付け中の畑を見に行こうという集会がありました。また、 最近日本モンサント鰍ナは、河内町の試験農場で一般の方たち対象の見学会を開催しています。
 その両方に参加してきましたので、そのことを報告しながら、遺伝子組み換え作物について整 理したいと思います。



…「植えたらオシマイ!遺伝子組み換え大豆を見に行こう!」集会

 先月の7/23に実質的遺伝子組み替え作物に反対する集会が谷和原村中央公民館で開催されまし た。当日は恐らく100名を超す方たちが集まり、遺伝子組み換え作物のカナダ等での状況や、 日本で作付けされた場合の状況などについての説明があり、その後色んな方の意見か出され、最 後にみんなでそこから車で5分のところにある日本で初の作付け畑を見に行きました。
 一見普通の大豆畑と変わらないところで、反対の旗を掲げながら、どんな状況か見学しました。 ここに集まった方のほとんどが、遺伝子組み換え作物に対して不安を抱いている様子でした。こ の作物に対して反対している方々の見解を簡単にまとめると以下のようになります。

 <遺伝子組み替え作物について反対する理由>
@1カ所でも開花するとその花粉が飛んでいって、他の作物までも遺伝子組み換えの作物になり
 かねない。カナダではモンサント社が作物を調べ遺伝子組み替えの種を無断で使っているとい
 うことで、農民を法廷に訴えているとのこと。
 ・・・1企業の独占に,カナダでの裁判550件
Aその人工的に種の壁を越えた(細菌の遺伝子を組み入れた)作物が、
 今後生物界においてどんな作用を及ぼすか計り知れない。
B作物の収量が増え、農薬の量が減らせるというモンサント社の見解
 に対し、外国での実態は逆になっている。


 *遺伝子組み替え作物先進国の状況
モンサント社の見解・・・品質向上,収量アップ,農薬減少,環境に優しい,飢餓を減
            らせる
   ↓
  結果・・・品質悪化,収量5〜6%減少,農薬が増えた(カナダの菜種栽培で1年目から
       効かない雑草が出てきて、さらに2〜3年後には他の除草剤が必要に。)


 谷和原村で、「ラウンドアップ」という除草剤に耐性する遺伝子組み換え大豆 の作付けがされたが(今年20数カ所作付けの予定が、結局谷和原村1カ所にな った)、この集会の何日か後、誰かがこの畑をトラクターで掘り返し、開花せ ずに終わった。



…日本モンサント社の「遺伝子組み換え大豆見学会」

 8月4日(月)の炎天下の中、河内町にある実験圃場を見学してきました。
 農林水産省の許可がいるこの圃場は、他人が入らないようにフェンスで囲まれ、センサーでチ ェックしながら警備されているようです。このような実験圃場は日本で19カ所7,000m2あるそう です。
 この実験圃場では比較のために、小さな畑毎に色んな栽培方法をとっていて、
それぞれの畑を見るとその違いがよく分かるようになっています。
 特にエンレイという大豆の品種と遺伝子組み換え大豆で4種類の
栽培方法をとっているので、それらの状況を報告します。

<見学用圃場@;エンレイ,ほとんど何もしてない,雑草と一緒>
 ここの圃場は、水田から転換したので、ヒエなどが生えています。ここの大豆は雑草よりも上 に出て日に当たろうとするためにかなり高くなっていました。養分は雑草にとられ、葉ダニなど 害のある虫がたくさんいるようです。

<見学用圃場A;エンレイ,土壌処理剤を一回撒いたもの>
 種を蒔いた後に、雑草が出ないように土壌処理剤を使っていますが、効かない雑草があるので、 圃場@ほどではないですが、雑草が生えていて、大豆の穂も少し高めです。

<見学用圃場B;エンレイ,中耕・倍土>
 作物の間の雑草は機械でとり、耕された土は株の根本に寄せられています。殺虫剤や殺菌剤も 使われていて、圃場@Aに比べると、かなりきれいに整った畑です。しかしここの畑のように小 さいところでは手が行き届きますが、もっと大きな畑は人手を抜くと大変なことになるとのこと。

<見学用圃場C;遺伝子組み換え大豆(大豆油用)>
 普通の大豆にまくと枯れてしまうラウンドアップ(除草剤)が撒かれていて、雑草が見当たらない、 穂の高さも低いとてもきれいに整った畑です。
 ラウンドアップは、水と土で分解され、翌日には土に残らないもので、ガラパゴス諸島の自然 保護に役立っているという説明でした。2葉期〜5葉期の約2週間の間ならいつでも撒けるので、 管理が楽とのことです。

このように4種類の畑を見学すると、最も収穫しやすいのが圃場Cであると納得したくなります。



…遺伝子組み換えの作物についての不安 〜 モンサント社の見解

@虫が死んでしまうものを食べても大丈夫か?
 害虫に負けない作物に利用される遺伝子が作るタンパク質(Btタンパク質)は、虫には胃がなく、 消化管というカギ穴にBtタンパク質がくっつき消化管を壊すので死んでしまうのですが、人間な どの動物は胃で分解(酸性)され、腸にカギ穴がないので大丈夫ということです。
A虫や雑草が耐性を持つのではないか?
 害虫抵抗性の作物のそばに普通の作物を作り、抵抗性のある虫と普通の虫とで交尾させると普 通の虫になるというように、耐性させないようなプログラムを組んで対処するとのこと。



…今後の農業をどうしたいとみんなが思うかで決まる

 遺伝子組み換え作物の商業栽培をしている国は、17カ国あり、アメリカでは大豆の7〜8割、 トウモロコシの4割、カナダでは大豆の98%が遺伝子組み換え作物になっているようです。
 人為的に種の壁を越えた作物について不安を抱く人が多い日本ではまだ商業栽培がされていま せんが、日本の食料自給率はわずか3割程度ですから、すでに輸入されている加工品には当然遺 伝子組み換え作物が使われていて、みんなの体内に入っていることでしょう。世界的な人工増加 の問題や温暖化等の環境悪化により、今後の食料不足が懸念されている昨今、自然栽培がいいの が、慣行農業がいいのか、遺伝子組み換え農業が必要なのか、人任せにしないで、みんなが真剣 に考えていく事柄ではないでしょうか。農業をどうするかは21世紀の大きな課題です。






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