未来を見据えた環境調和型商品を提供します

"エコグリーンシオカワ通信(No.20)"

(2003.7号)

     
■巻頭言 くもの糸
 


 いつの時代にも、その時の流れというものがあります。
 全体的な流れがどのような方向を向いているかということですが。
 どうあがいても、結局流れに逆らことは出来ないのではないでしょうか。
                          
 高度経済成長からバブル経済までのマネー重視の流れから、別の流れになって来ている。
 マネーに重きを置いたことは、どんどん行き詰まって来ている。
 かつて「山一證券」が倒産し、今回「りそな銀行」が実質的には破綻状態です。
 右肩上がりの賃金は過去のものとなり、多くの企業がリストラなどで縮小傾向。

 そんな状況でも、またいつか景気が上向く時が来ると思って必死になっている?
 どんな商品を作ったらヒットするか、何か大きなビジネスチャンスがないかと。
 お金儲けを常に考え、大金持ちになる夢を追いかけ、お金があれば何でも叶うと思う。
 あるいは、経済的安定?のため、ストレスを抱えながらも企業にしがみついている。
 でもこの考え方の先に、何が待ち構えているのでしょうか?

 今にも切れそうな「くもの糸」に一生懸命にしがみ付いているようなものでは。
 振り落とされないようにしても、そのつかまっている糸が切れてしまうかも。
 これまでの出世競争型社会、管理型社会、ピラミッド型社会の糸は今細くなっている。
 第一次産業から第二次産業そして第三次産業というように就業人員が流れていきました。
 しかし、今また第一次産業、特に農業のあり方が見直されてきています。

 実は、細い糸の隣に、太いロープが存在していることに気付かないですか?
 出来るだけ早く、気付いた人からその太いロープに飛び移った方が良いのでは。
 真の豊かさとは、お金や物の量、利権や地位や名声の所持ではないと思います。
 お金のために時間に追われたファーストライフをまだ続けたいですか。
 そんな生活をしていたら、体が磨り減ってしまうのではないでしょうか。

 田舎から都会への流れが、今後は明確に逆の流れになっていくことでしょう。
 コンクリートだらけの都会から、自然環境が豊富な田舎での生活へ。
 お金を介しての「冷たい人間関係」から、信頼による助け合いの「暖かい人間関係」へ。
 お金がそれ程なくても、多くの人が寄り添い、分け合って生活していく方向へ。
 

 時代の流れをよく見極めないと、切れそうな「くもの糸」につかまっていることに…

塩川 富士夫(しおがわ ふじお)






 7月も半ばになりますが、まだそれ程の暑さではないですね。
 現在東京電力の「原発」停止長期化で、夏の電力需要ピークを前に「節電」の重みが増しています。
 電気代が「10年前の6分の1」という冷蔵庫が登場し、エアコンもここ5年でエネルギー効率が30%程 向上しているようです。このような省エネ技術と人々の節電努力の両方で「原発」を廃止にしましょうよ!
           






     今回のテーマ:2010年の日本   〜 今起きている現象からの近未来予測

 日本で今起きていることを延長させてみていくと、実はある方向性が見え、近い将来の姿が予 想出来るのではないでしょうか?今回は、その辺にスポットを当て、私なりに、日本における近 未来2010年がどんな状況になっているかを想像してみたいと思います。



…都会のビル街がゴーストタウンに

 東京など都会には大きな雑居ビルがたくさんありますが、更に現在新しいビルが出来ています。 古い施設の古いビルより、新しい便利なビルに移転した方が当然いいでしょう。しかも現在の不 況から新築ビルが安く建てられ、その結果賃借料も安いですから。こうして今古いビルは空き室 が増えています。でも、今もてはやされているこの新しいビルもいずれ空室だらけに … 。
 IT化の進行やアウトソーシング化により、SOHOなどの在宅ビジネスが増え、またいちい ち出社しなくてもよいモバイルコミュニケーション化を導入する企業が今後増えるでしょう。か つてのタイムカードはなくなっていますが、今後は出社義務もなくなっていくでしょう。 オフィスレス時代の到来、オフィスビルの不要化の流れになっていくでしょう。
 更に、2007年から2010年にかけ、団塊の世代の方たちがリタイア していき、就業人員が一挙に少なくなります。
 都会のビル供給過剰から無人のビルが増え、人気の少ないコンクリートの街への兆しが … 。



…「年金制度」が破綻

 現在自営業者ら国民年金保険料(月額13,300円)を自分で支払う「第一号被保険 者」は2,154万人で、経済的事情による支払い免除者(505万人)を除く未納者は265 万人に達する。
 保険料納付率も年々低下し、70年代までは95%程度で推移していたものが、01年 度は70.9%に落ち込んでいる。若いほど納付率は低く、24歳以下54.0%、25〜29歳 56.8%、30〜34歳61.0%、35〜39歳67.4%など。


 現在は、リストラなどでの失業者増、若年層を中心にフリーター化増の傾向で、勤め人員が減 少の一途ですから、こういった方たちが未納者になっていくことが予想され、さらに納付率は下 がっていくでしょう。若い人ほど自分には年金が支給されないと思っているでしょうし。
 また厚生年金も、団塊の世代人員のリタイアも含め納付者が減り、受給者が大幅増になります。 どう考えても、現状のままの年金制度は維持できなくなっているでしょう。
 「老後?は年金で暮らすということが不可能である」ということが明確に… 。


 日本社会は世界最高率、最高速で人類未体験の超高齢化社会へ入る
    [65歳以上の人口構成](国立社会保障・人口問題研究所の推計)
     2000年 2200万人、17.2%
     2005年 2500万人、19.6%
     2010年 2800万人、22.0%
     2015年 3200万人、25.2%
     2025年 3300万人、27.4%
これまでも日本社会を動かしてきた団塊の世代、合計800万人の巨大な人口の塊があと4年で続々と60歳代へ突入
    [団塊の世代の人口] (参考 平成10年生まれは120万人でしかない)
     昭和22年の出生者 268万人(2003年56歳)
     昭和23年の 〃   268万人( 〃 55歳)
     昭和24年の 〃   270万人( 〃 54歳)



…生活習慣病、環境悪化、ストレスの増加

 昭和30年代に誕生したインスタント食品に代表されるように、日本の食文化がおかしくなって います。現在平均寿命を引き伸ばしている戦前生まれの高齢者は、それなりの食生活をしてきた でしょうが、戦後生まれの人たちは、農薬付け・化学的添加物付けの食品や、肉食の増加など脂 っこい食品、精白して栄養分を取り除いた食品を長年に渡り食べ続けています。温暖化を始めと する環境の悪化もこの頃はまだ増加しているでしょうし、マネー経済の行き詰まりなど、一般的 には仕事面でのストレスはかなりのものになっているでしょう。
 大気汚染や水質汚濁、土壌汚染などで人間が暮らしていくための環境基盤がおかしくなってい る上に、お金獲得のためにストレスを抱えながら、こういった自然との調和からかけ離れた生活 をしてきた人たちは、当然生活習慣病などで長生きができなくなっている … 。そして、生活習 慣病の更なる若年齢化が … 。



…環境調和型商品以外売れない 〜 グローバル販売から地産地消型販売へ

 食品や洗剤を始めとする日用品など、これまでは効率よく安く作ることを主体に考えてきたた め、化学物質が乱用され、結果環境破壊や人体への悪影響を及ぼしていると考えられています。 この頃にはそういったことが明白になっていて、環境重視・健康への害がない物以外消費者が買 わないという状況になっているでしょう。
 また、品質に対する確認が重要視され、生産者が見える物を求める風潮から、輸入品や遠い地 域で生産された物より、自分が住む地域の物を多く求める人が増えているでしょう。



…エコマネーや地域通貨などが至る所で

 マネー経済が行き詰まってパンク寸前状態なので、お金を介しての物流から、お金を介さない 物流を求める流れになっていて、また地産地消型生活を求める人が増加しているため、結果エコ マネーや地域通貨などが至る所で活発化しているでしょう。



…本質重視型の新技術が

 20世紀は、お金に人間が支配されるような時代で、とにかくお金になることが良いというよ うな価値観で色んなことが動いていました。しかしこの歪みに気付いた人々が増え、人間本意・ お金本意のような技術から、生物や地球全体を考えた技術が多く出て来ているでしょう。
 医療、電力を始めとするエネルギー、廃棄物処理、農業その他全ての分野で、崩壊型から循環 型の生命を存続させていくための本質をとらえた新技術の開発が主体になっているでしょう。



…政治・行政主体から生活者主体へ

 これまでは、政治が悪いからとか行政のせいにするなど、とかく他に問題の原因を向けたがる 風潮がありました。しかし自らが改善の主役になれる、生活者という立場なら自由になんでもで きるという考えが主流になり、政治家にまかせていてもらちが開かないと考える 一般市民が中心となった改革がどんどん進められ、政治家などこれまで権力を 持ってきた人たちの力の影響力が薄くなってきているでしょう。



…自らの力で生きて行く知恵を持つことが重要に

 戦後アメリカが日本を占領したような状態になり、日本人は、いつの間にかアメリカ的になる ことを強いられてきたのではないでしょうか。かつての農業や食文化、信頼で成り立っていた人 間的付き合いから、競争、契約、一攫千金の追求など、精神性よりも物質的生き方が主流になり、 結果お金があれば何でも可能であるという意識になったのがこの30〜50年ぐらいのことでは。
 お金を稼ぐことが主体になり、衣食住に関わることは何も出来ず、お金で全てを買うという ことが当たり前のような感覚になってきました。
 でも2010年以降、自分で何でも出来る知恵を持たないと自然淘汰されていくかも… 。






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