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"エコグリーンシオカワ通信(No.18)"

(2003.5号)

     
■巻頭言 「信じる・信じない」 から 「わかる・わからない」 へ


 「信じ易い人」がいれば「疑り深い人」もいます。でこの「信じる」とは? 
 これは、自分がその現象等に対して実態をつかまないまま、鵜呑みにしてしまうことでは。
 自分以外の誰かの体験や言動を、そのままそれが真実であると思い込むこと。
 しかし自分が体験できていないことや、本当はまだ確かめられない現象のものですよね。
                          ……「信頼」とは異なりますが。

 例えば死後の世界のこととか、超能力現象とか、UFOとか、チャネリングとか。
 また、宇宙の成り立ちや過去の真実(過去に恐竜時代があったとか)なども。
 とある教祖が語る、自分では確かめようがないことなどもそうですよね。
 裁判での判決も、実際はその当事者以外は本当のことは知らないですよね。
 
 ほとんどの人は、中途半端な状態が気持ち悪いのかどっちかに決めたいと思うようですね。
  … 自分はそのことを「信じる」か「信じない」かと。
 
 でも「信じていること」と「わかっていること」とは違います。
 例えば、自分が超能力を持ち合わせていれば、その存在を「わかっている」。
 その能力を持っていない人は「わからないので」「信じるか信じないかになる」。
 
 とかく、この自分が「わかっていない」ことに結論付けしたがる人が多いようです。
 そして、持論として色々熱心に語ったり、論争をしたりします。
 でも「わかっていない」ことを論争し合うことにそれ程の意味があるのでしょうか!
 
 UFOを見たりそれに乗ったりした人は、その存在が「事実」になります。
 チャネリングができる人は、それがどういうものか「わかっています」。
 自分が体験したことは、全て事実であり、その現象について「納得」できます。
 
 「わかっていない」「納得」できていないことを事実のように語るのはナンセンスですね。
 ですから、そのようなものはその人にとって単なる「情報」でしかありません。
 「情報」として受けておけばいいと思います。
 自分にはまだ「わからないこと」として、わかる日が来るまで置いておけばいいのです。
 「信じる」必要も「信じない」必要もないのでは。
 
 ですから、「信じる・信じない」といことにこだわるのはやめませんか。

 「わかっている・わかっていない」のどちらなのか認識していればいいと思います!
 人は「体験して・納得したこと」以外、わかりませんから!

塩川 富士夫(しおがわ ふじお)






 新緑のまぶしい季節になりました。
 しかし巷では、国際紛争や新型肺炎SARSの感染拡大などが懸念材料になっていて、世界経済の成 長回復が益々足踏み状態です。このSARSがなぜ出現してきたのか、その原因やこれからの影響がどれ くらいのものになるかは現時点ではよくわかりませんが、その本質が何か、何年か後にはっきりしてくること でしょう。
           






     今回のテーマ:殺菌をすることの意味 〜 無菌室状態を作りたいかのような方向性

 今の文明社会は、とかく雑菌を殺そうとしたがりますよね。体の消毒から始まり、家庭内消毒、 水も塩素消毒、農場なども農薬で消毒します。毒を消すことイコール菌を殺すことなのですが、 この行為がいったいどのようなことなのかに今回はスポットを当ててみたいと思います。



塩素殺菌とは

 水道水の殺菌のために塩素が使われていることは良く知られていますが、塩素臭が発生したり、 水の中の有機物と化合してトリハロメタンという発ガン物質を生成させたりするとも言われてい ます。塩素自体微生物を殺すようなものですから、人体にとってもいいはずがないことは想像で きます。しかし、病原菌を人体に取り込まないようにするためには仕方ないといったところです。
 大衆浴場の殺菌にも、この塩素が使われていることも知られていると思いますが、水(お湯) の中に遊離する塩素濃度を1リットル当たり0.2〜0.4mgに1日2時間以上保つように注入するこ とにより、レジオネラ属菌を殺菌・抑制できるとされています。
 塩素が入った水を直接飲まなくても肌に触れることにより、体内に吸収
されていくようですが、この塩素がアトピーの原因という話もあります。
 いずれにしても、この塩素は両刃の剣のようなものと言えるでしょうか。



…塩素以外の殺菌方法

 塩素以外にも当然殺菌方法があり、それぞれ一長一短があり、現状コストや使い易さの点から 塩素での殺菌が主流のようです。そこで簡単にそれぞれの殺菌方法の比較をまとめておきます。


表:殺菌方法の比較
殺菌方法 殺菌の仕組み メリット デメリット
塩素
(次亜塩素酸
ナトリウム)
塩素化合物が呼
吸系酵素を阻害
して死滅
・安価
・残留効果有り
・容易に濃度検出可
・トリハロメタン発生
・塩素臭
・機器・配管等の腐食
オゾン 発生期の酵素が
細胞膜を酸化
分解
・トリハロメタンが発生
 しない
・塩素臭発生なし
・低温度・短時間処理可
・イニシャル・ランニングコスト
 高価
紫外線 DNAの核酸に優
先的に吸収され
変化させ死滅
・トリハロメタンが発生
 しない
・塩素臭発生なし
・薬剤管理不要
・残留効果なし
・レジオネラ属菌の殺菌力低い
・イニシャル・ランニングコスト
 高価
銀・銅イオン ・トリハロメタンが発生
 しない
・塩素臭発生なし
・残留効果有り
・還元性水質の温泉にも
 適用
・長時間使用の毒性データなし
・濃度管理・殺菌効果のコント
 ロール困難
酸性電解水 酸性度と酸化電
位の高い状態で
塩素化合物が
呼吸酵素を阻害
して殺菌
・トリハロメタンが発生
 しにくい
・食塩と電気があれば生
 成可
・耐性菌を作りにくい
・イニシャルコスト高価
・塩素臭
・腐食性がある
・揮発性が高く風呂・プールに
 不適応
二酸化塩素 発生期の酵素が
細胞膜を酸化
分解
・トリハロメタンが発生
 しにくい
・殺菌効果が高い
・反応が早い
・残留効果が長い
・ランニングコスト高価
・溜まり過ぎると爆発する恐れ
 有り



…殺菌とは人間本位のもの?

 菌には、腐敗菌のように悪玉菌と言われるものと、乳酸菌やビフィズス菌のように生物の生存 に貢献するような働きをする善玉菌と言われるものがあります。それぞれ全体の1割程度存在す るらしいのですが、残りの8割はその場の状況によりどちらにでもなるような菌らしいのです。
 殺菌ということは、折角存在する善玉菌も殺してしまうわけで、人為的なこの行為は微生物界 のバランスを壊している可能性が高いのではないでしょうか。ですから耐性菌に変異したり、新 種の菌が現れたりもするのでしょう。人を病原菌などから守ろうとして、殺菌によって菌を除外 していくことが、実は回り回って人間を新たな病原菌の脅威にさらしていると言えるのかも知れ ません。



…殺菌以外の方法はないのか?

 私は現在取手市にあるお風呂を備えた市の施設の「かたらいの郷」というところで夜バイトを しているのですが、ここでも風呂の湯の殺菌に塩素を使っています。実はこの塩素が機器/配管 を腐食させるということで、別の方法がないか検討中なのです。そんなこともあって塩素殺菌に 変わる方法を勝手に調べているのですが、殺菌ではない方法としてEMを使えないだろうかと、 EMに詳しい方に問い合わせてみたりしたのです。…以前プールにEMを使えると聞いたことがあったので



…EMは元々生ゴミを堆肥化させるもの 〜取手市では700世帯が取り組んでいる〜

 取手市では、行政と非営利団体(NPO緑の会)が共同で、市のモデル事業として家庭からの生ゴ ミ回収・堆肥へのリサイクルを行っています。ゴミの3割を占める年間8万トンの生ゴミ処理に 約8億円掛かっているらしいのですが、約3万1千世帯ある内、現在約700世帯がこの回収に 応じてくれているとのこと。そして、この堆肥化処理にこのEM(約80種の有用微生物郡)が使わ れているのです。
 詳しい処理方法についての説明は省きますが、このEMが雑菌の害を
抑えるという話を聞いたことがあったので、この非営利団体代表の「恒川
さん」に、EMを浴場に利用できるか、その可能性について伺ってみました。



…EMを入れると一般細菌数が増えるので説明が必要

 「恒川さん」には事前に聞きたい内容を説明してあったので、伺ったときには色々資料を用意 して頂いていました。また問い合わせ先として潟Cーエム研究機構や潟Cーエムジャパンの連絡 先も教えてもらい、その後私なりに調べてもみました。
 結論としては、「各家庭で自己管理の下にEMをお風呂に入れて使うのはよいと思いますが、大 衆風呂では、EM(微生物)を入れると保健所(公衆衛生)の検査で一般細菌数が多くなり説明が必要 となります。」ということで現状の基準のままでは使用が難しそうです。
 また祖師谷温泉でEMを使っているのではという話もあったので、直接同施設に問い合わせて みましたが、廃水処理等への利用のみで、浴槽の細菌処理には使われていないようです。
 プールへの利用については、潟Cーエムジャパンさんによると塩素との併用はあるようですが、 塩素殺菌に代えてということの実例についての把握はされていないようでした。



…菌には菌をもって?

 「毒には毒をもって」というように、本来菌の発生を抑えるには、その天敵となるような菌を 用いるなどのことが、自然の生態系を壊さないのかもしれないと思うのですが、現在の考え方は 「化学物質で殺してしまう」のが主流になっています。

 EMを始めとする微生物の有効利用が最近注目を浴びていますが、人的に害のあるものはとに かく殺してしまおうと安易に考えることを見直す必要がある気がしてなりません。

 「殺菌しないと不衛生という一般認識なのですが、今の社会はそれに過剰な反応をしていて、そ れが潔癖性や菌に対して抵抗力のない人間を作ってしまっているのではないでしょうか!






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